
「愛犬の目の下が赤茶色に…これって涙やけ?」
毎日かわいい愛犬と過ごす中で、ふと気づくと 目の下が赤茶色に変色している …そんな経験はありませんか?
「ちゃんと拭いてるのに消えない」「どんどん広がってきた」「ニオイまで気になる…」そんな 涙やけの悩み を抱えている飼い主さんは多いはず。
涙やけには「原因ごとの正しいケア」が必要 です。
間違った方法を続けると、 なかなか治らないどころか悪化してしまうことも…。
この記事では、涙やけの本当の原因と、愛犬に合った効果的な対策について解説します。
- 涙やけができる原因をしっかり理解する
- 毎日のケアでできること、病院に相談すべきタイミングを知る
- フードやサプリメントで涙やけを内側から改善する方法
- 病院で受けられる治療方法
涙やけとはどんな症状?目元が赤茶色になる原因について
涙やけ(涙焼け)とは、犬の目の周りの被毛が赤茶色や黒っぽく変色する症状のことを指します。
主に、目からあふれ出た涙に含まれる鉄分やたんぱく質が酸化・細菌による分解を受けることで、毛の色が変わってしまいます。
【涙やけの主な症状】
- 目の下の毛が赤茶色・茶色・黒っぽく変色する
- 目の周りが湿っている・涙が多い
- 目の下の皮膚がただれる・赤く炎症を起こすこともある
- 悪化するとニオイが発生することがある
涙やけは、特に 短頭種や小型犬に多いとされています。
- トイプードル
- チワワ
- マルチーズ
- ポメラニアン
- ビションフリーゼ
- フレンチブルドッグ など
特に 白い被毛の犬種は涙やけが目立ちやすいため、飼い主さんが気にしやすい傾向があります。
涙焼けを放置すると悪化する可能性があるため早めの対策が必要です
- 毛の変色がどんどん広がる
- 皮膚が炎症を起こし、ただれたりかゆみが出る
- 涙やけ部分が細菌の温床になり、ニオイが出る
- 慢性的な涙やけは、目の病気(結膜炎など)につながることもある
以下でそれぞれ詳しく解説します。
涙やけの主な症状と見分け方
涙やけは、犬の目の周りの被毛が赤茶色や黒っぽく変色し、皮膚トラブルを引き起こすことがある症状です。放置すると悪化し、炎症やニオイの原因になるため、早めに対処することが大切です。
涙やけの主な症状
1. 目の下の毛が赤茶色・黒っぽく変色する
- 目の下が赤茶色くなる → 初期の涙やけ
- 黒っぽくなる・広範囲に広がる → 慢性的な涙やけ
目の周りの毛が涙の影響で変色します。特に 白い毛の犬種(マルチーズ・ビションフリーゼなど) は色の変化が目立ちやすいです。
2. 目の下が常に湿っている・涙が多い
- 目の周りの毛が濡れている
- 触るとしっとりしている
- 目の下を拭いてもすぐに濡れる
涙の排出が多いと、目の下の毛が濡れた状態になります。これは涙腺の異常・涙の通り道(鼻涙管)の詰まりが関係していることもあります。
3. 皮膚が赤くなる・ただれる(炎症を伴うケース)
- 目の下の皮膚が赤くなっている
- 皮膚がカサカサ・かゆがる
- ひどい場合はただれる・膿が出ることも
湿った状態が続くと、雑菌が繁殖し、皮膚炎や感染症を引き起こすことがあります。かゆみがある場合、犬が前足で目をこすり、悪化することもあります。
4. 目の周りからニオイがする
- 目の下から酸っぱい・独特なニオイがする
- 皮膚が炎症を起こしている場合、強い臭いを感じる
涙やけ部分は細菌の繁殖が進むとニオイを発することがあります。これは涙の成分が酸化したり、雑菌が増えたりすることが原因です。
涙やけとその他の病気の違い
涙やけと似た症状を持つ病気もあるため、次のチェックポイントで見極めましょう。
症状 | 涙やけ | 他の病気の可能性 |
---|---|---|
目の下が赤茶色に変色 | あり | あり(重度の場合) |
目ヤニが増える | 軽度ならあり | 結膜炎・角膜炎の可能性 |
目を頻繁にこする・かゆがる | あり(炎症が進行すると) | アレルギー・ドライアイの可能性 |
涙が異常に多い | あり | 涙管閉塞・逆さまつげの可能性 |
目の周りの皮膚が赤くただれる | あり(進行すると) | 皮膚炎・感染症の可能性 |
涙やけが起こる原因と対策について
涙やけの主な原因は、大きく分けて以下の4つに分類できます。
涙の量が多い(過剰流涙)
涙の量が異常に多いと、目の周りが常に濡れた状態になり、涙やけが発生しやすくなります。
涙が多くなる原因は以下のように考えられます。
1.鼻涙管の詰まり
涙は通常「鼻涙管(びるいかん)」を通って鼻へ流れます。しかし、この管が詰まっていると、涙が正常に排出されずに溢れてしまうことがあります。
特に短頭種(フレンチブルドッグ、シーズーなど)は、鼻涙管が細いため詰まりやすい傾向があります。
2.目の病気(結膜炎・角膜炎)
目の炎症が起こると、異物を排出しようとして涙の量が増加します。特に、白目が赤く充血している場合は、獣医師の診断が必要です。
3.アレルギー反応
花粉、ハウスダスト、食物アレルギーなどが原因で、涙の分泌が増えることがあります。
4.逆さまつげ・まつ毛の異常生え
まつ毛が内側に向かって生えていると、常に角膜を刺激するため、涙が出続けることになります。
原因 | 具体的な影響 | 対策 |
---|---|---|
鼻涙管の詰まり | 涙が正常に排出されず、目の周りが常に濡れる | 獣医師による「鼻涙管洗浄」 |
目の病気(結膜炎・角膜炎) | 炎症により涙の分泌量が増える | 目薬・抗生物質の治療 |
アレルギー | 花粉や食物アレルギーで涙が増加 | ハウスダスト除去・アレルギー対応フード |
逆さまつげ | まつ毛が角膜を刺激し、涙が出続ける | まつ毛の除去処置 |
涙の量が多いと涙やけが発生しやすくなります。
涙の量が増える原因は「鼻涙管の詰まり」「目の病気」「アレルギー」「逆さまつげ」 なので、適切なケアがを心がけましょう。
涙の酸化・細菌繁殖
涙やけの変色の主な原因は、涙の成分(ポルフィリン)が酸化することです。
ポルフィリンとは、血液中の鉄分を含む成分で、涙に含まれています。これが空気に触れることで赤茶色に変色します。
また、涙が長時間残ることで細菌が繁殖し、皮膚炎を引き起こすことがあります。特に、涙やけ部分からニオイがする場合は、雑菌が繁殖している可能性が高いです。
原因 | 具体的な影響 | 対策 |
---|---|---|
涙の酸化 | ポルフィリンが酸化し赤茶色に変色 | こまめな拭き取り・涙やけ専用クリーナー |
細菌の繁殖 | 皮膚炎・悪臭の原因になる | 涙やけ防止サプリ・皮膚ケア |
涙が酸化すると毛が赤茶色に変色し、細菌が繁殖するとニオイが発生することもあります。
こまめな拭き取りと、酸化を防ぐサプリメントの活用が有効です。
フードや食事が原因の涙やけ
食事の内容によって涙の質が悪くなり、涙やけが発生することがあります。特に以下のような食事が原因になりやすいです。
【添加物・穀物(グレイン)が多いフード】
人工添加物や小麦・トウモロコシが多く含まれていると、体内の老廃物が増え、涙の質が悪化することがあります。
【塩分が多い食事】
高塩分の食事は体内の水分バランスを崩し、涙の分泌を増やすことがあります。
【アレルギー反応】
フードの成分(特に小麦・チキン・牛肉)が合わない場合、アレルギー反応で涙が増えることがあります。
原因 | 具体的な影響 | 対策 |
---|---|---|
添加物の多いフード | 涙の質が悪化し、酸化しやすくなる | 無添加フード・グレインフリーを選ぶ |
塩分の多い食事 | 体内の水分バランスが崩れ、涙が増える | 低塩分フードを選ぶ |
食物アレルギー | 涙の分泌が増加 | アレルギー対応フードに切り替える |
食事内容によって涙の質が変わるため、無添加・グレインフリーのフードを選ぶことが重要です。
目の病気・遺伝的要因
目の病気や遺伝的な要因でも涙やけが発生します。特に短頭種は鼻涙管が細く、涙の流れが悪いため、涙やけができやすいです。
また、結膜炎や角膜炎 などの目の病気があると、炎症が原因で涙が多くなり、涙やけが悪化します。
原因 | 具体的な影響 | 対策 |
---|---|---|
遺伝的要因 | 涙が正常に流れにくい | 日々のケアを徹底 |
目の病気 | 涙の量が増え、炎症が悪化 | 獣医師の診察・点眼薬 |
遺伝的に涙が多くなる犬種や、目の病気が原因で涙やけが発生する場合は、病院で適切な治療を受ける必要があります。
涙やけの正しいケア方法|自宅でもできる対策について
涙やけを改善するためには、「毎日の拭き取り」「フードの見直し」「サプリメントの活用」「涙の質を改善する環境作り」「動物病院での診察」 など、原因に合わせた適切なケアを行うことが大切です。
ここでは、涙やけのケア方法を一つずつ解説します。
毎日の拭き取りケア(基本のケア)
涙が目の下に残ったままだと、酸化して赤茶色に変色し、細菌が繁殖してしまいます。
毎日こまめに拭き取ることで、涙やけの進行を防ぎ、皮膚トラブルを予防できます。
ケアの手順
乾いたもの、またはぬるま湯で湿らせたものを使用
目の内側から外側へ向かって、やさしく拭き取る
湿ったまま放置すると雑菌が繁殖しやすいため、必ず乾燥させる
抗菌・抗炎症成分が含まれたローションをコットンに染み込ませて拭く
✔ ティッシュや硬いタオルはNG!(皮膚を傷つける原因になる)
✔ 1日1〜2回の拭き取りを習慣にする(朝と夜がベスト)
✔ 専用の涙やけクリーナーを使うと効果UP!
フードの見直し(食事で涙やけを改善)
食事に含まれる添加物やアレルゲンが原因で、涙の分泌が増えたり、涙の質が悪化することがあります。
「フードの成分を見直すこと」で、体の内側から涙やけを改善できます。
ケアの手順
無添加・グレインフリーのフードを選ぶ
- クランベリー(抗酸化作用)
- ブルーベリー(ポルフィリン抑制)
- 亜鉛(皮膚の健康維持)
- オメガ3脂肪酸(炎症を抑える)
チキン・小麦・大豆が原因のことが多いため、ラム肉やフィッシュ系のフードを試す
急に変えると消化不良を起こすため、少しずつ新しいフードを混ぜる
✔ 「涙やけ対応フード」「低アレルゲンフード」を試す
✔ 水分をしっかり摂らせることで、老廃物の排出を促進
✔ おやつにも気をつける!(添加物が多いものは避ける)
サプリメントの活用(栄養補助で涙やけ予防)
涙やけの原因となるポルフィリンの酸化を防ぎ、皮膚の健康を維持するためにサプリメントが有効です。
ケアの手順
- ビタミンC・ビタミンE
- アントシアニン(ブルーベリー由来)
- クエン酸
腸内環境を整えることで、老廃物の排出がスムーズになり、涙やけが改善しやすくなる
- ルテイン
- クランベリーエキス
✔ 毎日継続して与えることで効果を実感しやすい
✔ 動物病院で相談しながら、犬に合ったサプリを選ぶ
涙の質を改善する環境作り
室内環境が悪いと、ホコリや花粉が刺激となり涙が増えることがあります。
特にアレルギー体質の犬は、環境改善が涙やけ対策に直結します。
ケアの手順
空気清浄機を使う、カーペットや布製品をこまめに掃除する
新鮮な水をいつでも飲めるようにする(涙の老廃物排出を促進させる)
毛が目に入ると刺激になり、涙の分泌が増えるため
✔ エアコンや暖房の風が直接当たらないようにする
✔ 散歩後は花粉やホコリを拭き取る
動物病院での診察(病気の可能性をチェック)
涙やけが「鼻涙管の詰まり」「結膜炎」「アレルギー」などの病気が原因の場合、自宅ケアだけでは改善が難しいことがあります。
病気の可能性を確かめるために動物病院で一度きちんと診察を受けるとより原因が明確になるでしょう。
診察の流れ
「白目が赤い」「目ヤニが増えた」などの症状があればすぐ病院で受診してください
病院での治療を受けるかどうか判断するためのポイント
涙やけは日々のケアで改善することもありますが、病気や構造的な問題が原因の場合は、動物病院での診察が必要になります。
ここでは、病院を受診するタイミングや、獣医師が行う治療、専門病院の探し方について詳しく解説します。
こんな症状が出たら、動物病院へ!
以下の症状が見られた場合は、病気や異常が原因の可能性があるため、動物病院を受診しましょう。
症状 | 考えられる原因 |
---|---|
目の充血や腫れがある | 結膜炎・角膜炎などの眼病 |
目ヤニが黄色や緑色になっている | 細菌感染・炎症が進行 |
涙の量が急に増えた・止まらない | 鼻涙管の詰まり・アレルギー反応 |
涙やけ部分がただれ、皮膚が赤くなっている | 皮膚炎・細菌感染 |
涙のニオイがきつくなってきた | 細菌の繁殖が進んでいる |
片目だけ涙が多くなった | 角膜に傷がある可能性 |
涙管洗浄をしても改善しない | 遺伝的な構造の問題 |
- 軽度の涙やけ → まずは自宅ケア(拭き取り・フードの見直し)を試す
- 1週間以上改善が見られない場合 → 動物病院で相談
- 症状が悪化している場合(充血・目ヤニ・ただれなど) → すぐに受診
動物病院で受けられる治療方法
動物病院では、涙やけの原因に応じて適切な治療を行います。
主に以下のような治療方法があります。
点眼薬・抗生物質の処方(炎症・感染症の治療)
症状 | 治療内容 |
---|---|
目の充血・炎症がある | 抗炎症剤の点眼薬 |
細菌感染が疑われる | 抗生物質の点眼薬・内服薬 |
目ヤニが多い・悪臭がする | 抗菌薬で細菌の増殖を抑える |
自宅ケアでは改善しない涙やけや目の炎症には、点眼薬での治療が効果的です。
鼻涙管洗浄(涙の通り道を確保)
鼻涙管(涙を流す管)が詰まっていると、涙が正常に排出されず涙やけが悪化します。
詰まりを改善するために、専用の洗浄液で鼻涙管を洗い流す処置を行います。
【治療の流れ】
特に短頭種(フレンチブルドッグ、シーズーなど)は鼻涙管が細く、詰まりやすいため、定期的な洗浄が必要になることがあります。
アレルギー治療(アレルギーが原因の場合)
食物アレルギー・環境アレルギーが原因の場合は、以下のような治療を行います。
食物アレルギーの場合 | アレルギー検査を行い、アレルゲンを含まないフードに切り替え |
環境アレルギー(花粉・ハウスダスト)の場合 | 抗アレルギー薬の処方・生活環境の改善 |
フードの切り替えで改善しない場合、動物病院でアレルギー検査を受けるのも選択肢の一つです。
涙管洗浄や手術が必要なケースとは?
【涙管洗浄が必要なケース】
- 鼻涙管の詰まりが疑われる場合
- 片目だけ異常に涙が多い場合
- 拭き取りケアを続けても改善しない場合
1回の洗浄で改善することもあれば、定期的な洗浄が必要な場合もあります。
【手術が必要なケース】
- 鼻涙管の先天的な閉塞(詰まりが解消されない場合)
- 逆さまつげ(まつ毛が角膜を刺激している場合)
- 眼瞼内反症(まぶたが内側に巻き込まれる状態)
手術が必要な場合、専門の眼科を持つ動物病院で相談するのがベストです。
ポイント | 内容 |
---|---|
病院に行くタイミング | 目の充血・目ヤニ・ただれ・涙の増加など異常がある場合 |
獣医の治療方法 | 点眼薬・鼻涙管洗浄・アレルギー治療 |
手術が必要なケース | 鼻涙管の閉塞・逆さまつげ・眼瞼内反症 |
涙やけがなかなか改善しない場合は、動物病院での相談が大切です。
早めの診察で、愛犬の目の健康を守りましょう。
涙やけに関するよくあるQ&A
- 涙やけは自然に治る?
基本的には自然に治ることはほとんどありません。
涙やけの原因は、涙の過剰分泌・涙の酸化・細菌の繁殖・食事・遺伝などさまざまですが、何も対策をしないと 「悪化することがあっても、改善することは少ない」 のが現実です。ただし、 成長とともに改善するケース もあります。例えば、子犬の頃に涙やけが目立っていた場合、成長とともに 鼻涙管(涙の通り道)が発達し、自然に涙が正常に排出されるようになる こともあります。
しかし、大人になっても 涙の量が多い、赤茶色に変色しやすい体質の犬は、放置するとさらに悪化する ため、 定期的なケアが必要です。
- 何歳から対策を始めるべき?
生後3〜4ヶ月頃から、涙やけが目立ち始める犬が多いです。
この時期から 毎日の拭き取り習慣をつけておく ことで、ひどい涙やけを防ぐことができます。
また、 食事が影響している場合もあるため、成長期のフード選びが重要です。
特に 添加物が多いフードや、アレルギーを引き起こしやすい小麦・トウモロコシ・チキンを含むフードは注意 しましょう。
【対策を始める目安】
生後3〜4ヶ月 毎日の拭き取り習慣をスタート 生後6ヶ月〜1歳 フードの見直しを検討(成長とともに合わないフードが出てくることがある) 歳以降 体質が確定するため、根本的な改善策(フード・サプリ・動物病院での診察)を考える 涙やけの悪化を防ぐためには、 早めのケアが重要です。
- 市販のクリーナーと病院の治療はどっちがいい?
「軽度の涙やけなら市販のクリーナーで十分」ですが、 「炎症や病気がある場合は動物病院の治療が必要」です。
【市販のクリーナーが向いているケース】
- 涙やけがまだ軽度(目の下が少し赤茶色くなる程度)
- 目の周りを清潔に保ちたい
- 定期的なケアとして使用する
【市販のクリーナーの選び方のポイント】
- 無添加・低刺激(アルコールや強い防腐剤が入っていないもの)
- 抗菌作用があるもの(細菌の繁殖を防ぐ)
- 低刺激の成分(アロエエキスやハーブエキスなど)が入ったもの
【病院の治療が必要なケース】
- 涙やけがひどく、皮膚がただれている
- 目ヤニが増え、目の充血が見られる(細菌感染の可能性)
- 拭いてもすぐに涙が溢れてしまう(鼻涙管の詰まりが疑われる)
- 片目だけ涙が異常に多い(角膜の傷や病気の可能性)
このような場合は、 動物病院で適切な診察を受け、点眼薬や鼻涙管洗浄などの治療が必要 になります。
- 涙やけは毎日ケアしないとダメですか?
基本的に毎日ケアした方がよいでしょう。
特に 涙やけができやすい犬種(トイプードル、マルチーズ、チワワなど) は、 1日1〜2回の拭き取りを習慣化する ことで、涙やけを防ぎやすくなります。
ただし、 毎日やらなくても問題ないケースもあります。
- 涙の量が少なく、目の周りがほとんど汚れない場合
- すでに涙やけが改善し、再発していない場合
目安としては、「涙やけが気になったら拭く」という習慣をつけるのがベストです。
- フードを変えたらどのくらいで効果が出る?
フードを変更してから、涙やけの改善が見られるまでには 約2週間〜2ヶ月かかる のが一般的です。
1週間目 体が新しいフードに慣れる期間(変化はほぼなし) 2〜4週間目 涙の量や質が変わり始める 1〜2ヶ月目 涙の酸化が減り、涙やけが薄くなってくる ただし、すぐに効果が出るわけではないので、最低でも1ヶ月は継続することが重要です。
また、フードの切り替えは 1週間ほどかけて徐々に行う ことで、消化不良を防げます
- 老犬の涙やけはどう対策すべき?
老犬(シニア犬)の涙やけは、 加齢による代謝の低下や免疫力の低下が原因 になっていることが多いため、 通常のケアに加えて、より慎重なケアが必要 になります。
- 涙やけのケアをよりやさしく行う
- 皮膚が薄くなり、デリケートになっているため、拭き取りの際は 柔らかいコットンやガーゼを使う
- ぬるま湯や低刺激のローションで湿らせて、優しく拭く
- フードを「シニア犬向け」に切り替える
- 老犬は 腸内環境が悪化しやすく、栄養の吸収も低下 するため、消化の良いフードに変更 するのがポイント
- 免疫力を高めるサプリメントを活用
- オメガ3脂肪酸(炎症を抑える)
- プロバイオティクス(腸内環境を整える)
- ビタミンC・E(抗酸化作用で涙やけを防ぐ)
- 定期的に動物病院で健康チェックを受ける
- 加齢による病気(白内障・緑内障など)が原因で涙やけが悪化することもある ため、定期的に目の健康チェックを行う
- 涙やけのケアをよりやさしく行う